ホントに効くニキビ予防
数日後、かかりつけの病院に行って、いくつもの検査を受け、何十もの質問に答えたが、身体的異常はどこにも見つからなかった。
最後に医師が聞いた「週に平均どのくらい仕事をしてますか〜」。
私は、はっきりわからないが、かなり多いだろうと答えた。
そこで医師は、3週間、仕事をした時間を毎日記録してみてくれと、表を渡してくれた。
次の診察日、私は表を提出した。
1週平均の労働時間は68時間に達していた。
「口笛を吹けなくなったのは、今の生活は正常ではないという神経系からの警告だよ」と医師は言った。
物事は、いやいややるより楽しんでやったほうが健康にいい。
だが、いくら善意からの行動でも、気高い行為でも、働きすぎに体は感動してくれない。
その晩、私はさっそく電話で2つの委員を辞任し、毎日やっていたことから2つ、重要性の低い事柄を削り、週あたりの労働時間を50時間に減らした。
この数字は、30代半ばで通勤時間2分の身には適当だった。
やがて口笛も吹けるようになった意識するしないにかかわらず、がんばりすぎを長期に続けていると体はダメージを受ける。
いずれストレスによって体のバランスは崩れ、忘れっぽくなったり、夜眠れなくなったりする。
ボールを空中にたくさん上げすぎて動きを止められなくなった曲芸師、荷物を積みすぎて沈みかけている船を操る船長のようなものだ。
そんなとき陥りやすいのが、いい人の勘違いというわなだ。
頼まれて「ノー」と言うのは身勝手で悪い気がする。
そこで、頼まれたことを全部やりとげようとしては疲れ、その結果、生気を失い、効果的に働けなくなり、生活を楽しめなくなる。
がんばりすぎると腹立たしい気分にもなるが、すでにわなにはまっているのでそのことはあまり考えない。
悲しいのはその腹立たしさが、物事を頼んだ相手だけでなく(それ自体、的外れなのだが)、ノーと言えなかった自分自身にも向けられることだ。
自分に向けられた腹立たしさは、やがてうつ状態に変わる。
心も体も消耗させるこの現代病は、燃えつき症候群と呼ばれる。
人間を、複雑でスピードの速い現代社会に生きる生物として考えた場合、現代人が毎日エネルギーを費やす活動は、生活に喜びや楽しみをもたらすと同時に、エネルギーを吸い取り、絶えず緊張にさらしつづける。
このストレスを少しでも減らし、生気を取り戻すために、人は食べ、眠り、運動し、リラックスし、休憩をとり、ペースを変え、さまざまなレクリエーション活動をする。
アルコール、ニコチン、カフェイン、その他の薬物の世話になる人もいるだろう。